社民党広島県連合2015年 新春旗開き (2015/01/18)
(2015年統一自治体選挙闘争勝利!総決起集会)
1月18日(日)10時からYMCA国際文化ホールにて『社民党広島県連合2015年 新春旗開き』を開きました。
冒頭、主催者を代表して檀上正光代表が「安倍自公政権は、昨年末の衆議院選挙での圧勝をしたことを踏まえて、国民生活とかけ離れた集団的自衛権行使に関わる関連法案や戦後70年間培われてきた平和憲法を改悪しようとしています。統一自治体選挙で公認・推薦候補の全員当選を果たし、政治の流れを変えなくてはなりません」と挨拶しました。

続いて来賓を代表して2団体の方から挨拶をいただきました。
最初に、山崎幸治連合広島事務局長より「政治や経済は厳しい状況が続きますが今春闘で賃金引き上げを求めて闘い県内に波及効果をもたらしたい。また、被爆70周年の節目であり、NPT再検討会議に向けて核兵器廃絶の取り組みを強化していく」。

そして、藤本講治平和運動センター事務局長からは「安倍自公政権は、集団的自衛権行使容認に伴う関連法の推進、原発の再稼働、沖縄辺野古基地建設、武器輸出三原則の緩和、憲法改悪へと突き進もうとしています。このような重要な闘いの年こそ広範な多くの皆さんと連帯して反対運動を進めていきます」と力強く訴えられました。

このあと、記念講演として、福島みずほ社民党副党首(参議院議員)が「統一自治体選挙勝利への社民党の課題」と題して、①地域と生活、②脱原発、③地域から平和を作っていく、とした3点を柱に話されました。

以下要約
「地域と生活」については、2013年社会保障プログラム法が成立。自公は、【自立】を強調し、医療・介護法の改悪を強行しました。
介護の改悪は、要支援1・2を通所サービス、訪問サービスを介護保険から外しました。それは戦後のベビーブーム世代が団塊を迎え後期高齢者になるため、地域やNGO等に対応を丸投げしようとするものです。特養老人ホームは要介護3以上を入所の条件に規定し、年収280万以上の人は2割負担としています。一方で防衛費は聖域とし辺野古新基地建設には倍の予算を計上し、社会保障費は減額をするという。
さらに、自公政権のもとでこんな政治がおこなわれています。大学生の52%が奨学金制度を利用しています。中には1500万円を卒業後返済するという例もあります。地元で就職すれば減免などの制度も作るなど救済策が問われています。
労働者派遣法、労働法制の改悪が次期の国会に提案されます。現在3年働けば正規職員にしなくてはならないが、人を変えれば出来る制度に改悪しようとしています。また、年収1075万円の労働者は残業手当を払わない制度を作り、将来年収の切り下げをする狙いがあります。
「脱原発」については、原発が止まっていても電力は足りています。福井地裁は昨年、大飯原発3・4号機の再稼働申請に対して差し止判決を出しました。経済性・燃料より、国土と国民を守ることを優先した画期的な判決です。
原発再稼働をさせない、それは、本来は国が防災計画・避難計画を創り方向性を示すべきですが、原発立地の県市町村行政に任せるなど問題点が多く報告されています。避難が困難な人が多い老人施設や病院などに資金をつぎ込み放射能のフィルターを設置しています。お年寄りや病人は、避難させずに置いていくという政策です。原発建設には最低30キロ圏内の自治体の同意を得る必要がいるということで、青森県下北半島に建設中の大間原発に対して函館市が建設中止の裁判を起こしています。
「地域から平和を作っていく」ことが大切です。集団的自衛権行使容認に伴う戦争法案が5月連休明けに出てきます。後方支援という名のもとに米軍等と一体化で戦争を行なうというものです。「米軍戦争支援法」と言った恒久法も出てくる可能性があります。自衛隊を派遣するのに新たな立法は必要ありません。テロ特措法・イラク特措法のなかみが全く変わることになります。名古屋高等裁判所はイラクでの自衛隊の活動は憲法9条1項、イラク特措法に反すると判決しました。
PKO法武器使用の緩和、自衛隊の行動拡大をするということを6月末の会期末に強行しようとしています。
大衆の力を結集し何としても阻止するために全力で頑張りましよう。」と力強く訴えました。
講演のあと、今春の統一自治体選挙闘争で闘う予定候補者を紹介し、決意表明がありました。
<広島市議会選挙> 4月3日 告示 4月12日 投票 |
安佐南区選挙区 |
定数 10 |
大瀬のりあき |
新人 |
安佐北区選挙区 |
定数 7 |
山内まさあき |
現職 2期目 |
西区選挙区 |
定数 9 |
太田憲二 |
現職 6期目 |
<呉市市議会選挙> 4月19日 告示 4月26日 投票 |
呉市 |
定数 32 |
山上文恵 |
現職 8期目 |
<尾道市議会選挙> 4月19日 告示 4月26日 投票 |
尾道市 |
定数 29 |
檀上正光 |
現職 9期目 |
山戸しげはる |
現職 4期目 |
<東広島市議会選挙> 4月19日 告示 4月26日 投票 |
東広島市 |
定数 30 |
赤木達男 |
現職 5期目 |

左から赤木さん、壇上さん、山上さん、山内さん、大瀬さん
※当日は太田憲二(西区)さん、山戸しげはる(尾道)さんが地元選挙区の都合で欠席されました。
○旗開きに出席されたご来賓の方々
・日本労働組合総連合会広島県連合 山崎幸治事務局長
・広島県平和運動センター 藤本講冶事務局長
・原水爆禁止広島県協議会 藤本講冶事務局長
・部落解放同盟広島県連合会 山下真澄副委員長
・在日本朝鮮人総連合会広島県本部 リ・テヒョン委員長
・広島県原爆被害者団体協議会 清水弘士事務局長
・I女性会議広島県本部 佐藤奈保子議長
・平和憲法を守り福祉をすすめる広島の会 後藤利行会長
・日本社会主義青年同盟 金丸義範委員長
最後に清水良三副代表の音頭で統一自治体選挙勝利に向け団結ガンバローを参加者全員で行いました。

以上