2017年社民党広島県連合新春旗開き開催! (2017/01/22)
1月22日(日)10時よりワークピア広島(広島市南区)に於いて吉田忠智(党首)を迎え、社民党新春旗開きが開催されました。
20日には県内に大雪が降り、当日も午後から大雪警報が出されている中ではありましたが120名を超す参加者が結集しました。

冒頭に檀上県連合代表より「昨年は戦争法の強行採決を始め安倍政権の横暴ぶりが目に余った年でした。『1億総活躍社会』を唱えながらその実情は、非正規労働者・不安定労働者を増大させており、これも『アベノミクスはまだ道半ば』と、都合のいい言葉で国民を欺いている。政府自民党は『今年こそ改憲へ向けた大事な一年』と位置付けているが、我々は今こそ憲法を暮らしに活かす『活憲』の活動を強める事が重要。改憲の前に、憲法で謳われている『主権在民』『生きる権利(基本的人権)』など、保障されていない違憲状態こそ真剣に政治が取り組む課題であることを主張していく。
予想される解散総選挙には。政権交代を目指さなければならない。そのためにはまず、間もなく行われる県内の自治体選挙で、推薦も含め予定候補者全員の当選を勝ち取る事が必要。全党員が総結集してアベノミクスの欺瞞を暴き、働く人たちやお年寄りが安心して暮らせる社会を築こう!」と力強く挨拶を述べました。

続いて来賓あいさつとして、山崎幸治・連合広島事務局長から「各労組では春闘に向け様々な取り組みが行われている。連合としても4年連続の賃上げを目指したい。また衆院解散はいつどうなってもいいように闘える体制を図りたい。労働者が働き続け、生き続けられる社会を目指して共に頑張ろう!」と連帯と決意を述べられました。

続いて、藤本講治・広島平和運動センター事務局長より「沖縄平和運動センターの山城博治さんへの不当逮捕・長期拘留は『改憲と戦争への道』に反対する人々や行動に対しては強行手段を使ってでも押えこむという露骨な姿勢を現わしてきた。こうした横暴な安倍政権には怯むことなく徹底して対峙し、決してあきらめる事なく全国の平和勢力と連帯し、
安倍政治にNO!を突きつけよう!」と運動の拡大化を呼び掛けられました。

続いて来賓の方々の紹介ののち、「国政の現状と課題」と題して吉田忠智 社民党党首より講演を受けました。
以下要約、「アメリカのトランプ大統領の誕生は、大方のマスコミの予想に反した結果となった。具体的な政策は明らかにしないまでも現在のアメリカ国内での不安・不満を駆り立てて隠れトランプなる言葉も生まれた。もし日本国憲法改正の国民投票がこのまま行われるとしたらと考えると、国民生活を通して憲法をしっかりと考えらえる状況を一刻も早く作っていく事が不可欠であり、『活憲』の運動を強める事が重要だと感じた。前回の参院選挙での、議席減は、支持していただいた支援団体や国民のみなさんの期待に添えなかった事に対し重く責任を感じている。しかしその中にあっても前々回の得票数から30万票の増加となったことをどう生かすかも問われている。1月20日から始まった今通常国会は補正予算と来年度予算の審議になるが、注意する点はとても危険な法案が出されようとしている事だ。『テロ等組織犯罪』に関わる法案で、いわゆる『共謀罪』法案と呼ばれている。安倍首相はテロに対して、殆んどの国民には関係なく、東京オリンピックを控える中の治安対策と嘯いている。問題はテロ等という『等』という言葉をあえて付け加えている点だ。先に成立させた『特定秘密保護法』などもそうだが、反対意見の弁護士・マスコミ・世論の封じ込みにつながるものだ。そのほか、『労基法』の改正(年収による時間外手当ての廃止、金銭による解雇要件の検討など)、ACSA(日米物品役務相互提供協定)での後方支援の拡大など、会期延長を想定して進められようとしている。色々な事象が矢継ぎ早で起きてくるが、決して焦ることなく、
○地域での日常活動(19日行動など署名・街宣活動)
○違憲訴訟の取組みの強化
○国会内における(共闘も含め)追及
など三位一体の闘いとして強化しながら、
①活憲:憲法を変えるのではなく、活かすという事の取組み
②国民生活の再建:一握りの人の権益確保でなく、多くの人たちが安心して生活できる社会への方向を変える
③社民党の再建:全国各地での地域とつながった活動と、宣伝活動を強めて社民党への支持を深める
など社民党として、3つの柱を立てて今後の活動を強めていきたい」と力強く話されました。

そして、来月から逐次行われる自治体選挙で予定候補として闘う方々を紹介し決意表明がありました。

○北広島町議会議員選挙 定数18 2月28日告示、3月5日投票
梅尾 泰文 (現3期)
所要のため旗開きには欠席
○廿日市市議会議員選挙 定数28 3月19日告示、3月26日投票
小泉 敏信 (現6期)

○庄原市議会議員選挙 定数20 4月2日告示、4月9日投票
福山 権二 (現4期)

○三原市議会議員選挙 定数26 4月9日告示、4月16日投票
高木 武子 (現3期)

来賓として参加いただいた方々は以下のとおりです
<団体>
連合広島=山崎幸治 事務局長
広島県平和運動センター・広島県原水禁=藤本講治 事務局長
広島県被団協 =坪井直 理事長
平和福祉を進める広島の会=後藤利之 会長
朝鮮総連広島県本部=リ・テヒョン 委員長
I女性会議広島県本部=佐藤奈保子議長
<労組>
私鉄中国労組
自治労広島県本部
広島県教職員組合
全水道広島水道労組
全水道広島下水道労組
全港湾中国支部
自治労広島市労組
私鉄広電支部
西日本旅客鉄道労組
広島地方本部
シンコー労働組合
全自交広島地本
私学教職員組合
<個人・他>
鶴 敍 弁護士(県護憲代表委員)
最後に、参加者全員で団結ガンバローで新春旗開きを終了しました。

◆意見交流会を開催
新春旗開きは午前中で閉会し、午後からは部屋を移動し、参加いただいた労組のみなさん方と意見交流会が開かれました。
なお、午後からの意見交流会には、調整をしていただき広島県建設労働組合の方も参加していただきました。