恵下埋立地ダイオキシン汚染現地を調査! (2017/04/01)
(社民党広島市連協)
広島市が平成32年度供用開始を目指して工事を進めている恵下埋立処分場予定地から、高濃度のダイオキシン類を含む廃タイヤの燃え殻が発覚した事を受け社民党として4月1日に現地調査を行いました。

調査前に地元の党員から現状説明を受ける
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工事現場
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刈り取られた山肌
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横壁補強工事
地盤が弱いのか左側のみ穴をあけて補強? |

ダイオキシン発見現場に向かう道路横に
投げ捨てられている廃タイヤの山 |

ブルーシートがかけられている下に
廃タイヤの燃え殻(ダイオキシン)がある |

ブルーシートの奥側左右に廃タイヤが散在
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廃タイヤは安全としてシートはかけていない
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谷川の流れを迂回させるポリ管から
大量の水が流れ出ている |

水質検査用の管
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市の工事担当者から説明を受ける
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市の説明と現地の状況を確認する
山内議員(中央) |
<ダイオキシン類を含む廃タイヤの燃え殻の処理について>
広島市は以下のようにすると説明
・掘削し、袋詰めして工事区域内に一時保管所を設置しテント(底面はアスファルト)で覆う。
・他市の中間処理施設で無害化処理するために移動する間の一年間を設置期間予定
・埋め立て判定基準内(3ng-TEQ/g以下)のものは、広島県の出島処分場へ運搬し埋立処分する
資料【詳細調査(10m毎のサンプリング調査)によるダイオキシン類の分析結果について】
資料【恵下埋立地建設現場におけるダイオキシン類を含む燃え殻の処理について】
また、広島県は出島処分場のゴミ埋立てが予定より進んでないため利用促進を依頼しており、地元住民からの「恵下埋立地本体の安全性、浸出水放流管の方式やルート、ゴミ運搬ルートの安全対策など、住民の意見や説明に十分に期間を設ける間、広島県の出島処分場を利用できないか」との意見に対し、市側は「県の施設を使用する考えは無い」と答えていました。
≪広島市3月議会で山内正晃議員が追求≫
広島市は、廃タイヤの存在やタイヤが燃えたのを知っていながら、調査をせず土地を買収したこと。また、4人の地権者から700万円で土地を購入し、6億円を掛けて処理するという市の責任を追及しました。
そして、一連の問題点を公表するため第三者委員会の設置を要望しました。
≪現地調査後に新たな問題が・・・≫
恵下の廃タイヤ火災等について、広島市議会での質問に対して、広島市は「土地買収に先立つ、現地環境調査等でも、廃タイヤ火災の場所の特定は出来なかった」と答弁していましたが、当時(昭和60年11月7日15時20分ころ火災発生)の小火災等の火災調査報告書が見つかりました。
また、地元住民の方からの情報開示請求により、平成22年に広島市が実施した現地の地質調査の報告書には、「T民間業者」のボーリング調査報告として廃タイヤの燃え殻等の存在がはっきりと記載されています。
そうであれば、「昨年8月には埋め立て施工業者が発見していたにも関わらず、住民側に説明が遅れ、今年の1月の中国新聞報道で知らされた事など、住民側の不安・不信の声が出ている事に対する、これまでの市側の説明では無理がでてくる事になります。
まずは「工事ありき」が優先し、問題点を広島市の内部だけで処理するのではなく、第三者委員会を設置し情報公開のもと安全な対策・措置を要求していく必要があります。