2020年01月17日
四国電力伊方原発3号機の再稼働差し止め決定について(談話)
社会民主党幹事長 吉川はじめ
1.広島高等裁判所は本日、2016年8月12日に再稼働した四国電力伊方原発3号機について、運転差し止めを求めた仮処分申請の即時抗告審で、19年3月の山口地裁岩国支部の決定を取り消し、四国電力に運転差し止めを命じる決定を下した。2017年12月には、広島高裁が火山の噴火リスクを理由に運転差し止め決定を出していたが、その後、判断が覆り決定が取り消されていた。伊方3号機は定期検査のため19年12月に停止しているが、四国電力は住民の不安や懸念を受け止めた今回の差し止め決定を真摯に受け止め、4月にも予定している営業運転再開を断念すべきである。
2.伊方原発は、かねてから危険性が指摘されるMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料を燃やす「プルサーマル発電」を行うこと、原発が南海トラフ地震の震源域の真上に位置していること、地理的条件から実効性ある周辺住民の避難計画の立案が困難なことなどから、多くの住民の不安を無視し、命を危険にさらす再稼働は断じて容認できない。
3.社民党は、「伊方原発停止・廃炉」愛媛・大分・山口共闘会議や、「さようなら原発1000万人アクション」をはじめ、再稼働に反対する多くの市民の皆さんとともに、あらためて、伊方原発の問題点の徹底追及や再稼働差し止めを始め、原発再稼働阻止・脱原発社会の実現に向けた取り組みを一層強化していく。
以上