社民党第5代党首「又市征治」氏を選出! (2018/02/24~25)

社会民主党全国連合は2月24日~25日にかけて第16回定期大会を開催し、各地方組織から運動の総括・課題が提起され白熱した全体討論が行われのち、新党首に又市征治(現参議員)
氏を満場一致で選出し承認しました。

大会宣言
社会民主党第16回定期全国大会は、2016年の参院選での議席減、2017年の衆院選での得票数激減という厳しい現実のなかで開かれ、今後の社民党の命運を決する大変重要な大会となりました。わたしたちは、この結果を深刻に受け止めて、衆議院選挙闘争の真剣な総括を行い、これまでの党活動や選挙活動について総点検するとともに、国政政党としてもう後がない現状のなかで、改憲を阻止し、党の再建・再生をめざす道筋について、地域や職場での実践を踏まえ大いに議論を交わしました。
大会代議員からは、基地やイージス・アショアに反対するたたかい、名護市長選や沖縄県知事選の取り組み、原発再稼働反対や脱原発のたたかい、放射性廃棄物の処分問題、地域公共交通を守る取り組み、格差や貧困、高齢者の孤独支援など、幅広い分野において全国の社民党が地域で根を張って活動している状況、「3000万署名」運動の実践などが報告されました。また、野党共闘や市民との共闘について積極的な発言がありました。候補者としてたたかった経験、情勢の変化にあった工夫や改善の努力、地域から運動を作り出していくことの大切さも強調されました。さらに、具体的な選挙のたたかい方や今後の社民党についても率直で同志的な議論がありました。
一方、待ったなしの課題が山積しています。安倍政権はこの5年間、憲法違反の特定秘密保護法や「戦争法」、「共謀罪法」を強行し、「戦争できる国」づくりを進めてきました。また、企業のための「働き方改革」を進める労働法制の改悪や、地域の疲弊を助長するTPP11への参加、原発輸出・再稼働の推進、被災地の切り捨て、民意に反する沖縄辺野古新基地建設やオスプレイ導入など米国追従外交の押しつけ、暮らしに打撃を与える消費税増税と社会保障費の削減など、国民のいのちと暮らしを脅かし続けてきました。いよいよ、安倍暴走政治の総仕上げとも言える明文改憲に向けた発議と国民投票を強行しようとしています。
わたしたちは、今大会で又市征治新党首をはじめとする新執行部を選出し、全党が一丸となって一歩前に踏み出していく決意を固めました。憲法そのものが危機にある今、平和と民主主義をまもるたたかいの灯火を消してはなりません。憲法9条に自衛隊を明記して日本を「戦争する国」に変えようとの安倍政権の野望を決して許さず、「3000万署名」運動をはじめとする改憲阻止・活憲運動を多くの皆さんと盛り上げて、安倍改憲を断固阻止していきましょう。
格差拡大・弱肉強食・憲法破壊に突き進む新自由主義・新保守主義勢力への対抗軸は、「平和・自由・平等・共生」の社会民主主義です。全国連合そして47の都道府県連合が結束・奮起し、国民から信頼され選択に値する社民党への再建・再生をめざしていきましょう。そして今年の沖縄をはじめとする自治体選挙、来年の統一自治体選挙と参議院選挙の準備を進め、全党の総力を挙げて勝利・躍進を果たしましょう。
以上、宣言します。
2018年2月25日
社会民主党第16回定期全国大会